街角に立つ「積み木」

弊社事務所が建つ敷地の木柵をデザインしました。

挽き立ての角材を贅沢に積み上げることによって、圧倒的なボリュームで存在感を放ちながらも重くならないように、所どころで部材をずらしながら風穴を設けました。
また、そこからこぼれる『つる植物』の緑が、少なからず街に彩りを与えてくれればという思いで考えました。

木柵の全体像は、まるで巨大な『ジェンガ』のような儚さも感じられますが、部材の接続金物は表に出てこないように工夫し、『M16 全ネジボルト』や『8×200mm構造用ビス』によって、強固に緊結されています。
材料は、かつて自社で墨付け、刻み加工をしていた当時のストック材を利用したもので、時代を超えて受け継がれた弊社のものづくりへの思いを表していると考えています。

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  • 木柵は歩道側から圧迫感のない高さに抑えL字に設置。木材の表面は、ショールーム兼事務所の外観色と合わせて白色に塗装しています。
  • 風穴から顔を出すクレマチス。通行する人々や信号前で停止する車から、花や緑を楽しんでもらえるよう考えました。