桜の開花があちこちで聞かれるようになりました。
ようやく春が・・・
庭に植えた白山吹も緑の芽を出してきて心躍ります(^^)
さて、今回は耐震性能のお話・・・
『重量木骨の家は、耐震性能があります。』
とご説明していますが、耐震性能とはいったい何を尺度に決められているのでしょうか・・・
建築基準法での耐震設計の基準は
数十年に一度程度の中地震で損傷しない。(大破しない)
数百年に一度程度の大地震で倒壊しない。
という内容です。
つまり、震度6強程度の大きな地震を受けても建物が全く損傷しない設計となっているわけではありません。
なぜなら、建築基準法は『国民の生命及び財産の保護』つまり、『人の命を守る』ということを目的としてつくられたもので、大地震が起きても、『建物が損傷しても倒壊さえしなければ人々が倒壊した建物の犠牲になることはない』 という考えに基づいているからです。
よって、大地震が起こった時に建物をより損傷しにくくするためには、建築基準法の耐震性能レベルよりも上のレベルを目指した方がよいということになります。
そしてそれは、『耐震等級』で表されます。
これは、建築基準法とは別の、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の基準になりまして、『耐震等級』は1~3までありますが・・・
耐震等級1とは、先ほどご説明した建築基準法のレベルのことで、
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍
耐震等級3は、1.5倍
の性能になります。
ちなみに、認定長期優良住宅の性能は耐震等級2以上とする、と決められています。
弊社でご提案する 『重量木骨の家』は『認定長期優良住宅』の性能になるため、必然的に耐震等級2以上の性能です。
また、この『耐震等級』を計算する方法も2通りあります。
ひとつは『品確法で決められている計算方法』、もうひとつは『許容応力度計算』によるものです。
後者のほうが、柱、梁の部材ごとの安全性能を確認している計算になり、より精度の高いものとなります。
よって、耐震性能の高い住宅を建てたい方には、
『許容応力度計算による耐震等級3』を取得することをお勧めしており、アーキレーベルが建てる『重量木骨の家』ではそれが可能となります。
そして、『重量木骨の家』はもうひとつ可能になることがあります。
それは、木造でありながら『開放的な空間をつくりつつ、耐震性能3を取得することができる』ということ。
つまり『大空間と高い耐震性能』との両立ということです。
続きはまた次回に・・・。
Suzuki