建前から数日経って、だいぶ屋根の形が露わになってくると・・・
いろいろと見えなくなってくるものも多いので、ここで屋根の『通気ルート』を、今一度確認しておきましょう。
壁の中を上ってきた空気は、軒天換気金物から抜けたり・・・
さらに屋根垂木の中を上りつづけるのですが・・・
ここで、ひとつある問題が・・・。
ご覧の通り、煙突が邪魔をして・・・
通気ルートをガッツリ・・・と言うよりも、もろに塞いでいます。
そんな現実は見なかったことにして、構わず野地板を張り続け・・・
・・・られるほどいい加減な男ではありません!
ここにスリットを設けて・・・
煙突の水下側から、一旦空気を抜きましょう。
その他の空気は、通常通り棟から抜きます。
あとはルーフィングを葺けば、それでもう一安心。
なのですが・・・
ルーフィングの前に、もう少しやることが残っています。
それは、『雪割り』。
煙突の水上側は『谷』になっているので、そこに雨水や雪が溜まりやすくなっています。
つまり、雨仕舞的に弱点なのです。
よって、ここの水上側に、その名の通りの『雪割り』を設けて、積もった雪を左右に切り分けます。
また、この中には空気が籠ってしまうので・・・
野地板に穴をあけて、そこから空気が逃げるようにします。
あとは、普通の屋根と同じように・・・
野地板を張って・・・
シージングボードを張れば、準備完了。
この、煙突の側面からチラリと覗く三角形がポイント。
つまり、煙突の幅より、雪割りの幅の方が広くなっていることが重要で・・・
逆か同等だと、雪割りを設置する意味がありません。
ようやっと、これからルーフィング下葺きです。