「鈴木さんのところの遣方杭は、長すぎて・・・、脚立がないと打てないから。」
そんな嫌みのような、愚痴のような、基礎屋の社長の独り言を聞き逃さなかった打合せの席で・・・
「いや、そんなに嫌がるほどでは・・・」と軽く受け流していましたが、現場を見て・・・
「あ、やっぱ嫌かも・・・。」と実感いたしました。
そんな嫌みな杭の長さは約2m。
欠損するたびに、在庫の垂木を切って、先端を尖らせて、作り足しています。
そもそも何でこんなに長いのかと言いますと、打ち止まるまで長さが必要だからです。
場所によっては(思いのほか)入らないところもあるので、こんなに天端の高さがまちまちになります。
それはそれは見た目は悪いのですが、それだけ杭が効いているという証し。
遣方は見た目よりも、狂わないことが大切だと思うのです。