前回の捨コン打設から、墨出しを終え・・・
アンカーボルトを据付けて・・・
配筋、型枠組を完了すると・・・
あとやることは、ただ一つ。
そう、基礎のコンクリート打設です。
ベースコンクリートの打設前なのに、立上り型枠が組まれているということは・・・
今回は『基礎一体打ち』ということです。
つまり、べた基礎の『ベース』と『立上り』を1回で打ちます。
この『基礎一体打ち』は、浮かし型枠になるので型枠施工が難しいのですが・・・
コンクリートの打ち継ぎがないので、『強度が高く、止水性に優れた基礎ができる』というメリットがあります。
一方、デメリットは、締固め不足になりやすく、ジャンカが発生しやすいこと。
その理由は・・・
締固めをすればするほど、型枠下端からコンクリートが漏れ続け・・・
逆に、漏れないように硬化させすぎると(時間を掛けすぎると)、コールドジョイントになりやすいからです。
上記のことに気を付けて、8時30分からコンクリート打設がスタートしました。
手順としては、まず立上り型枠の中を通してコンクリートを打設し、型枠下から溢れるまで打設し、少し時間を置いて硬化させておきます。
ブームが届く範囲で打設し終えると、ポンプ車を反対側へ移動して残り半分を・・・
この作業が一巡するころには程よいくらいに硬化しているので、今度は立上り天端まで打ち上げて、さらに一巡。
立上り型枠に全てコンクリートが充填されると、最後にベース部分への打設が始まります。
ここから打設ペースがぐーんと上がり、いよいよラストスパートを迎え・・・
これで、長い、本当に長い一日が終わりました。
(お昼休みもなく、ぶっ通しの作業、お疲れさまでした。)
この完了を祝うかのように・・・
朝からの曇り空が、いつの間にかまぶしいくらいに晴れ渡っていました。
つくづく思うことは・・・
どんな工法であろうと、その『性能』を過信しないことです。
なぜなら、『性能』というものは、(どこかの工場で作っていて)誰でも簡単に買えるものではないからです。
だから、現場において必要なものはただ一つ・・・
それは、性能という品質を実現するための『管理能力』。
(同じ工法だとしても、施工する人、それを管理する人によっては、全然違うということも・・・)
そう思うのです。
参考に・・・
【本日のデータ】
天候:曇り後晴れ
打設時間:8時30分開始~15時15分終了
配合:30-15-25N
打設数量:63.0m3