先日東京にて・・・
ある講習会に参加してきました。
SOWE(ソーウィー)デザインやパッシブデザインって聞いたことありますか・・・?
機械設備(エアコン・暖房器具etc)に頼り過ぎず、
「自然の力(太陽・風etc)を使って快適な住環境をつくろう」という設計手法です。
今回はSOWEデザイン第一人者の野池政宏氏の講習会でした。
とってもおもしろかったです。
SOWEデザインの理想のかたちは
■開けたい時に開けられる(夏の通風・冬の日射を取り入れる)
■閉じたい時に閉じられる(夏の日射を遮蔽する)
閉じることは後付けできる建築部材(庇・ブラインド・すだれetc)で可能な為
出来るだけ開口をとれる設計がSOWEデザインには適しています。
その為、木造在来工法より開口をとりやすいSE構法(ラーメン構造)は
SOWEデザインに向いていると言えます。
しかし、ただ窓をつくっただけでは風や光が入ってくるとは限らず、
近隣建築物や、窓の形状、配置、その土地の風向データ、
逆に夏の日射を遮る方法……
様々な角度からの検討が必要になります。
アーキレーベルも色々な要素を考慮して部屋の配置や開口の設計をします。
たとえば、窓の形状。
よく見る『引違い窓』は開口面積が大きいので、光も沢山入りますし
風向きが良ければ通風効果も大きいです。
しかし、敷地の風向データや周りの建物との関係などで
風の流れが壁に平行に走る方角もあります。
そんな場合は、引違い窓より縦すべり窓(ガラス部分が外に開く)の方が室内に風を取り込むのに効果的です。
開いた窓に風がぶつかって室内側へ方向転換します。
その名も「Wind Catcher(ウィンドキャッチャー)」
このように、様々な条件を考慮しながらその敷地のベストを考えていきます。
窓の他にも、床・外壁・屋根の色や材質・・・
(濃い色・薄い色・ザラザラ・ツルツルなどで、表面温度が違うなど)
いろいろな要素を考慮することで
快適性と省エネを両立することが出来ます。
意匠的なデザインはもちろんですが、
環境的な視点から色や材質を考えることで
快適性が大きく違ってくるということを意識できた講習会でした。
こちらに『SOWE Design』のさらに詳しい情報がありますので
ぜひ参考になさってください(・v・) ↓
https://www.mokkotsu.com/gadget/nonregular/sowe/001.html