この柱頭のSE金物は、いつもの通りプレカット工場から先付けされて搬入されるのですが…
このままではわからないので、ボルトを外してみますと…
何やらネジ切りされたボルトが…
その名も『Sボルト』!!
この『Sボルト』は、ボルトの胴部分に特殊な凹凸形状(ラグスクリューボルト)の加工を施した、直径16㎜のSE構法専用のボルトで…
これまでの普通ボルトは、引張りに対して座金でのみ抵抗していましたが…
『Sボルト』は胴の部分の凹凸が木材に食い込むことにより、格段に引張耐力と剛性を高めた新しいボルトです。
それもこれも…
昨今求められている国産材の使用においては…
ヤング係数の低い(他の材料と比較して強度が弱い)杉材の使用が課題だったのですが…
(つまり、杉材を使用する場合は、強度が低下してしまう…。)
その杉材の将来的な採用を見越してのこと。
これでやっと、国産材(杉材)の採用について、積極的に取り組める体制が整ったようです。