暑くて暑くて…
つい思わずエアコンのスイッチに手が伸びてしまう今日この頃…
『節電』ムードの中、まだ何とか耐え忍んでいますが…
捨コン打設も墨出しも終わり、柱脚金物用のアンカーボルトの据付けをしています。
いつもは捨コン上にアンカーで留めるのですが、鋼管杭の真上なので溶接して留めますが…
今回の柱脚用アンカーボルトの長さは620㎜(その数14本)。
たぶん、いつもよりちょっと短い…
捨コンも、いつもよりちょっと違う…
それは、ご覧のようにまっ平…
つまり、耐圧版と基礎梁の段差がありません。
この(名付けて!)『全フラット仕様』のベタ基礎は、実は以前から(昨年から)あったのですが…
今回の敷地条件や建物の条件等から、当社では初めて採用することになりました。
どちらかというと、今までの『ハンチ仕様』のベタ基礎は…
自分でも「本当にこんな配筋要領が必要なの?」って思ったり…
近隣の方々が「いったい何が建つの?」ってビビるくらいの過剰設計気味に思えたのですが…
(まぁ、それも安心感がありましたけど…)
何故、ベタ基礎のハンチ(基礎梁)形状をなくし、基礎底フラット形状までの設計が可能になったのかといいますと…
実は…
これまでの木造住宅における基礎の構造計算では…
基礎梁と耐圧版それぞれにかかる建物の負荷を別々に計算していました。
そうやって構造計算を行うと…
どうしても基礎断面や配筋が多くなるというジレンマが生じていたのです。
そこで…
新しいSE構法では、より詳細な検証方法である基礎最適設計を導入し…
(つまり、大規模物件同様の計算手法を取り入れました。)
基礎梁と耐圧版とを合わせて立体的に計算することで、基礎形状の大幅改良に成功しました。
その設計ポイントとは…
つづく…