Instagram
facebook
threads
pintrest

現場施工日記
アーキレーベルクオリティ
BLOG

地盤調査の結果は…

7月に入ってから、日中は蒸し暑い日が続いていますね。
かと言って、何となくまだ冷房はつけたくないですし…

と、そんな日が続いていますが、ここ東区の現場では朝から鋼管が搬入されました。

この現場は、前回の地盤調査の結果…
残念ながら、地盤改良の『要対策!』となったのですが…

その改良方法が、ご覧の通りの『小口径鋼管杭』という訳です。

この工法の選択理由は、主に二つ…
ひとつは、オーガー等の掘削の際に、側方土圧の影響で、近接する周囲のブロック塀の損傷の恐れと…
もうひとつは、セメント系固化材を使用した工法を選択すると、固化不良の発生が懸念される土が存在する可能性があることです。

以上のことから…
現場で造成する地盤改良とは異なり、工場生産された鋼管は品質が一定であり…
また、土質(腐植土)にも左右されないことから『小口径鋼管杭』の採用となったのですが…

まずは鋼管を吊り込んで…

杭芯上にセットして、回転軸を鋼管杭内に挿入し…

建入れ確認を行って準備完了です。

ちなみに…
杭頭の中はこんな感じで…

杭を回転させるための回転金具が、鋼管の内部に溶接してあります。

また、回転軸の先端はこんな感じで…

これと鋼管がかみ合って、打撃されずに回転圧入されます。

以上のように、杭を回転させながら圧入していくのですが…

貫入モーターの力と施工機の重さを反力にして圧入されていきます。

この小口径鋼管杭の支持力は、軟弱層を素通りし、換算N値15以上の堅固な地層に根入れするので…
長さ6mの1本目(下杭)はスゥ~と入っていくのですが…

ここで、裏当てリングを下杭の内部に取付けて…

長さ2.5mの2本目(上杭)を建て込み…

全周を溶接すれば…

直径がφ114.3㎜で長さ8.5mの小口径鋼管杭の出来上がりです。

その後は、また上杭の圧入を開始して…

設計杭深度まで到達したら完了となるのですが…

柱状地盤改良が摩擦で建物荷重を支えるのに対して、鋼管はその先端支持力で沈下を防止するので…
設計杭深度に近づけば近づくほど、ペースが落ちます。

最後に杭頭キャップを取り付けて、完了となるのですが…

明日までに全部で37本を打ち込みます。